前回、湿気の多い環境だと、木は腐ったりシロアリに喰われたりしやすいというお話をしました。
木を長持ちさせるには前回も書いた通り「通気」が大切なのです。
通気と同じように大切なのがもう1つあります。
それは、「土台に何の木を使うのか」ということです。
土台は地面にも近く、床下の湿気が溜まりやすい場所でもあるので、腐ったりシロアリの被害に合いやすい部位なのです。
最近の家で言えば、コンクリート基礎に乗っかっている部分です。家を支える大切な部分でもあります。
最近では防腐処理をされた木材を使用するケースが多いですが、昔はそんなものありませんでした。
昔の大工さんは土台に向いた木を知っていたのです。
それは「ヒノキ・ヒバ・栗の木」の3つです。
この3つは湿気に強く、湿度が高い環境におかれると自ら虫の嫌がるニオイを発するのです。ヒノキ風呂などでかんじることのできる、いわゆる「木の香り」です。これが虫は嫌いです。
本当はこの3つを使用するべきですが、最近ではそれ以外の木材(より安価な木材)に防腐処理することで土台として使用しているのです。
さて、防腐処理の効果は何年続くのでしょうか?せいぜい5年。長くて10年程度です。
家には何年住む予定ですか?
ちょっと恐ろしい話ですよね。
つくばで木の家を建てる前に、知っておいてください。