集成材のジレンマ

茨城県で注文住宅を検討中の人は、知っておくべき情報です。

今までのお話しの続きで、集成材のお話しです。

前回お話しした通り、集成材で使用されていたレゾルシノール系の接着剤から発散されているホルムアルデヒドが、深刻な健康被害を及ぼしていました。

そこで、国も対策を考えました。その一つが24時間換気の義務化です。

家の各所に換気扇の設置を義務付け、24時間換気をし続けるように法を定めたのです。

確かに有害物質は家の外に排出されるかもしれませんが、根本的な解決にはなっていません。

そこで、登場したのが有害物質の発散がない接着剤です。

この接着剤はイソシアネート系接着剤と呼ばれてるものです。

このタイプはホルムアルデヒドの発散がほぼありませんが、別の問題を含んでいます。

その問題とは、水に弱いということです。

水で濡れてしまったり、湿気の多い環境に置かれると、接着剤が剥離してしまうのです。

つまり、前にもお話しした集成材の耐久性の問題にぶつかるのです。

集成材は耐久性と健康の問題の板挟みで、とても良い材料とは言えないのです。

茨城県で注文住宅を建てるのであれば、この辺りもよく検討してみてください。